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活動報告

  • 執筆者の写真: 啓子 浦井
    啓子 浦井
  • 2015年6月24日
  • 読了時間: 2分

南砺市立福野中学校「職業セミナー」の講師にお招きいただきました。講師には道Projectのメンバーも。

僕はまず机と椅子の移動から始めました。講師と生徒ではなく、輪になって話をすることにしました。

前半15分は僕が漆から学んだことをお話しました。

...

その後の20分間は生徒の皆さんからの質問に答えました。

僕が実際に普段使っている漆塗りの箸も手にとって見てもらいました。

この箸は、昨年の9月に東京・有楽町国際ビル「にっぽんの・・・」で開催された「南砺ナイト」のお食事会で使われた南砺市・五箇山の杉材で作られた割り箸です。(なんときくばりPJ・川田真紀さん)

僕はこの箸を南砺へ持ち帰って漆を塗り重ね、自分の箸として使っています。

ご飯をいただきます。命をいただきます。命を命の器でいただきます。傷んだら塗り直します。漆は捨てません。

こんな話をしていると、ナマケモノのことを思い出しました。

北日本新聞の毎月第4水曜日に鈴木大拙館館長・木村宣彰先生の『五濁の時代に』というコラムがあります。愛読コラムです。

前回は動物の「ナマケモノ」について書かれていました。

ナマケモノは決して怠け者ではない。

動作はゆっくりして見えますが、それは筋肉が少ないためだからです。

ナマケモノは余りエネルギーを使わないで済むような身体にできています。

筋肉が少ないため体重も軽く、高い樹の細い枝で暮らすこともできます。

樹の上では外敵と争うこともなく、樹の葉っぱだけを食べて暮らしています。

ナマケモノは一週間に一度の割合で高い樹から地上に降りてきます。

そして、自分が住んでいる樹の根元に穴を掘って糞をします。

何故、ナマケモノは他の動物から襲われる危険を冒してまで樹の根元に降りて糞をするのだろうか?

生物学者の説によれば、ナマケモノは自分に食べ物を提供してくれる樹の根元に糞をして自分が住んでいる樹に栄養を与えるのだそうです。

つまり自分の命と生活を支えてくれる樹に恩返しをしているのです。

エネルギーの浪費を避け、他の動物との争いを回避し、自分が住む樹を自ら支えようとしている。

我々人間はどうだろうか?

こういうことを大人も子供も一緒に考えていきたいと思います

 
 
 

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